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2025.12.04(木)
セミナー・フォーラム
新古典塾 第8回 平安文学リレー講座 歌舞伎と『源氏物語』
薮下 敦朗 氏
敗戦後の暗い 世相の中で、光源氏を演じた11世市川 團十郎は、「花の海老様!!」と賞賛され、世間をまるで「光る君」のように明るく照らし、新しい戦後歌舞伎の扉を 華々しく開いたと言えます。
私の東西の劇場での観劇歴はすでに半世紀を超えましたが、6代目中村歌右衛門を頂点とする 昭和歌舞伎の人間国宝達が8人も揃い踏みし 競演した豪華な毎月の舞台から、現在の至高の国宝坂東玉三郎に至る名優達の生の名演の記憶をたどりながら、今話題の映画に思いを寄せます。
血筋の襲名と芸の高みの葛藤は、思えば 光源氏 や 藤原道長が活躍し帝との血筋を争いあった平安朝の権力闘争にも相通ずるものがあり、そうした新しい視点でも 歌舞伎と『源氏物語』の2つの世界を考察してみるとともに、小説には書かれていながら 映画では省略されていた『源氏物語』の くだりも紹介したいと考えています。

〈申込み方法〉
お電話・Mailにて承ります。
TEL: 06-6203-0474(図書館代表)、
MAIL:eventyoyaku@nakanoshima-library.jp
「参加人数、全員の氏名、代表者の電話番号」をお知らせください。
●ふた付の水筒・ペットボトルのみお持ち込みいただけます。
●体調がすぐれない場合は参加をご遠慮ください。
●お申込みの際にお預かりした個人情報は、本講座の参加確認、
および緊急時のご連絡にのみ使用させていただきます。
講 師|薮下 敦朗 氏
日 時|12月4日(木)14:00~15:30
会 場|大阪府立中之島図書館 3階 多目的スペース2
定 員|50 名(要予約・先着順)
受講料|1,000円(税込)
主 催|大阪府立中之島図書館(指定管理者:ShoPro・長谷工・TRC 共同事業体)
協 力|NPO法人<源氏物語電子資料館>
薮下 敦朗 氏
早稲田大学、鳴門教育大学大学院で近世文学を専攻。
中国古典文学からの江戸文化文政期の合巻や歌舞伎への影響について研究と学会発表。
その後、約 3年間、蘇州大学、山東師範大学の教員として日本の古典文学と伝統芸能について紹介 指導してきた。
現在、日本演劇学会、日本音楽表現学会 会員