中之島図書館 NAKANOSHIMA LIBRARY

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2021.06.26(土)

セミナー・フォーラム

ナカノシマ大学2021年6月講座「江戸時代の大丸」

鈴木 敦子(大阪大学大学院経済学研究科資料室助手)

大丸ブランドの証しとは。
「先義後利」の商いのルーツを探る!

今からおよそ180年前、大坂の名だたる商家に次々と火が放たれました。大塩平八郎の乱です。しかし、ただ一つ襲撃をまぬがれた大店がありました。それが大丸です。「大丸は義商なり、犯すなかれ」と語り、大塩は大丸を襲撃させなかったと伝えられています。大塩から「義商」と称された大丸ですが、その商法は三井越後屋が編み出したとされる「現金掛け値なし」でした。

では、同じ商法の大丸と三井で、いったい何が違っていたのでしょうか?江戸時代の両者は、どのような関係だったのでしょう?ヨソとはひと味違う大丸の宣伝広告や、値札に押されたハンコに目を凝らしてみると、大丸ならではの工夫が見えてきます。大坂、京都、江戸、名古屋に店を構えた江戸時代の大規模呉服店「大丸」にしばし潜入してみましょう。

ナカノシマ大学2021年6月講座「江戸時代の大丸」

上:大丸呉服店(『浪華自慢名物悉』国立国会図書館所蔵) 下:松屋呉服店(『浪花百景』大阪市立中央図書館所蔵)

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「江戸時代の大丸」

講師|鈴木 敦子(大阪大学大学院経済学研究科資料室助手)

日時|6月26日(土) 10:00 ~ 11:30(開場9:30)

会場|大阪府立中之島図書館3階 多目的スペース2

受講料|2,000円 定員|50名

主催|大阪府立中之島図書館(指定管理者:ShoPro・長谷工・TRC 共同事業体)

企画協力|ナカノシマ大学事務局(株式会社140B)

鈴木 敦子(すずき あつこ)

専門は経済史・経営史。2018年に経営史学会・出版文化社賞(本賞)受賞。近世期の三井越後屋、大丸屋下村呉服店などの商家や、貨幣改鋳、金銀相場について研究。中之島図書館や企業史料協議会のくずし字講座で講師を務める。著書(分担執筆)に『近江日野の歴史7』など。

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