イベント情報EVENT
2022.04.11(月)〜04.23(土)
展示
江戸・京都・大坂の古地図を愉しむ―清林文庫の魅力と、その古地図コレクション―
「清林⽂庫」は、東畑建築事務所の創業者である東畑謙三が、技術研鑽に役⽴てるために、世界各地の建築、絵画、彫刻、考古学等の⽂献や古地図などを数多く菟集してきた世界有数のコレクションです。15,000冊にのぼる蔵書の中には⻄欧、中国、⽇本などの芸術⽂化に関する稀觀本も多く含まれています。今回の特別展では、江戸・京都・大坂の江戸期に刊行された古地図を中心に、貴重なコレクションを公開します。ふだん⾒ることのできない古地図の世界をどうぞお楽しみください。
大坂の陣後の大坂城天守閣の姿を伝える「大坂新板之図」、江戸の町々を色鮮やかに描く「江戸切絵図」、江戸期に復興した京都御所の全容を示す「内裏図」など三都の古地図10点の他、江戸期に流布した長久保赤水の世界地図「地球萬國山海輿地全図」も展示。清林文庫を生んだ東畑建築事務所創立90年の足跡とともに紹介します。

江戸・京都・大坂の古地図を愉しむ―清林文庫の魅力と、その古地図コレクション―
期 間|4月11日(月)~4月23日(土)
会 場|大阪府立中之島図書館 3階展示室
休館日|日曜日、祝日
時 間|月曜日~金曜日 10:00~20:00
土曜日 10:00~17:00
入 場|無料
主 催|大阪府立中之島図書館指定管理者ShoPro・長谷工・TRC共同事業体
企画・協力|株式会社東畑建築事務所、本渡章、浦和男、株式会社140B
【関連イベント~ナカノシマ大学4月講座
「清林文庫誕生と古地図が語る時の物語」】
日 時 4月23日(土) 10:00~11:30(受付は9:30~)
講 師 本渡章(作家・古地図コレクター)
会 場 大阪府立中之島図書館3階 多目的スペース2
受 講 料 2,000円(税込) 定員:50名 ※新型コロナウイルス感染症拡大により変動
主 催 大阪府立中之島図書館(指定管理者:ShoPro・長谷工・TRC共同事業体)
企画協力 ナカノシマ大学事務局(株式会社140B)
申込方法 ナカノシマ大学ホームページより申込 URL:https://nakanoshima-daigaku.net/
・イベント中もマスクの着用をお願いします。
・ふた付の水筒・ペットボトルのみお持ち込みいただけます。
・体調がすぐれない場合は参加をご遠慮ください。
清林文庫とは
~東畑謙三が蒐集した世界有数の稀覯本・古地図コレクション
東畑建築事務所が誇る芸術文化的価値を有した収蔵品のコレクション「清林文庫」は、創業者である東畑謙三が、「清風竹林に満つ」の言葉から命名しました。清林文庫の歩みは、東畑謙三の設計建築の技術者として歩み、技術研鑽の志を後進に伝えようとした証ともいえるものです。清林文庫の名を高めた稀覯本の蒐集は、大正15年(1926)京都大学工学部建築学科卒業、同大学院入学を経て、恩師武田五一師事のもと、東方文化学院京都研究所の設計に携わった際、研究所所蔵の10万冊にものぼる貴重な書に触れたことがきっかけといわれています。以来、産業建築分野で躍進を遂げる一方で、芸術文化への造詣を深め、情熱を注いだコレクションの目録も自ら作成しました。
東畑謙三の想いは、「清林文庫」とともに、創立90周年を迎える東畑建築事務所が掲げる「期待を超える―かわる時代に、かわらない価値を」という信条にも引き継がれています。
東畑謙三(とうはた けんぞう)略歴・受賞歴
■略歴
1932年(昭和 7年) 東畑謙三建築事務所開設、建築設計監理業務に従事
1941年(昭和16年) 京都大学講師委嘱
1964年(昭和39年) 社団法人日本建築協会会長
1967年(昭和42年) 万国博覧会建設顧問
1969年(昭和44年) 大阪市建築審査会会長
1997年(平成 9年) 取締役名誉会長に就任
1998年(平成10年) 4月没
■受賞歴(主なもの)
1960年(昭和35年) 連築関係功労者として建設大臣表彰
1961年(昭和36年) 建築業協会賞受賞(作品名 大阪営林局庁舎)
1962年(昭和37年) 藍綬褒賞受賞
1969年 (昭和 44年) 日本建築学会賞受賞(作品名 大阪駅前市街地改造業)
1981年(昭和56年) 日本建築学会賞受賞(作品名 筑波研究学園都市)
1989年(平成元年) 紺綬褒賞受賞