中之島図書館 NAKANOSHIMA LIBRARY

イベント情報EVENT

2022.05.11(水)〜09.17(土)

セミナー・フォーラム

古文書塾 てらこや  (9月からの受講も可能です。)

伊藤 鉃也、切坂 美子

2022年 前期講座 開講
9月からもご参加いただけます。
新しい知的探検—。
初めて古文書に出会う方にその奥深い魅力をご紹介します。

新しい知的探検—。

初めて古文書に出会う方にその奥深い魅力をご紹介します。

※新型コロナウイルス感染症拡大状況によっては、日程を変更する場合もございます。

【『源氏物語 鈴虫』の異文を楽しむ】 時間が変更になりました。

初回開講日|9月14日(水)11:00~12:30

 講 師 |伊藤 鉃也

【古写本『源氏物語 鈴虫』の仮名文字を読む】

開講日|9月14 日(水)15301700

 講 師 |伊藤 鉃也

【古文書修復のいろは】

初回開講日|9月17日(土)13301530

 講 師 |切坂 美子

 

主催|大阪府立中之島図書館(指定管理者:ShoPro・長谷工・TRC 共同事業体)

古文書塾 てらこや  (9月からの受講も可能です。)

古文書塾 てらこや

〈申込み方法〉
 お電話・Mailにて承ります。TEL 06-6203-0474(図書館代表)、
MAIL:eventyoyaku@nakanoshima-library.jp
 「ご希望の申込み講座名、「仮名」「異文」「修復」 氏名、電話番号をお知らせください。」
 ●講座中もマスクの着用をお願いします。
 ●ふた付の水筒・ペットボトルのみお持ち込みいただけます。
 ●体調がすぐれない場合は参加をご遠慮ください。

【古写本『源氏物語 鈴虫』の仮名文字を読む】

 国立歴史民俗博物館が所蔵する『源氏物語 鈴虫』(歴博本、重要文化財)を教科書として、平仮名の元になった漢字(字母、変体仮名)を読みます(講師が編集したカラー版の複製本を使用)。近年話題となっている「くずし字」のうち、木版本ではなく筆で書かれた手書きの写本が読めるようになります。

 この「歴博本」は、米国ハーバード大学が所蔵する『源氏物語 須磨・蜻蛉』と兄弟本であり、今から800年前の鎌倉時代中期に書写された、現存最古の『源氏物語』の古写本の一つです。完成度の高い美術品でもあります。

 現代の活字本を読むこととの違いを、本講座を通して実感してください。仮名文字を一字ずつ確認しながら読み進めるので、古写本を読む技術も一緒に身につきます。

 日 時|4月13日、5月11日、6月8日、7月13日、8月10日、9月14日(水)15301700

 講 師|伊藤 鉃也

 場 所|大阪府立中之島図書館 3階 多目的スペース2

 定 員|50名(要予約・先着順)  

 受講料|各回 3,360円(税込)

 教材費|1,800円(税込) 初回に2階総合案内ライブラリーショップでご購入ください。

 

 

【『源氏物語 鈴虫』の異文を楽しむ】 時間が変更になりました

 『源氏物語』は現在、「大島本」(古代学協会所蔵、重要文化財)で読まれています。しかし、これは室町時代に書写された本文に江戸時代の書き込みを混ぜ合わせた校訂本文です。

 今回読む歴博本『鈴虫』は、大島本とは微妙に異なる表現や描写を伝えている古写本です。「異文」とは、他の写本とは違う表記の文章のことです。この歴博本『鈴虫』の本文を、多角的な視点から読む新しい読書体験を共に楽しみましょう。今読まれている『源氏物語』にはない500文字以上の異文や、2,000円札〈改行〉に採用された「国宝源氏物語絵巻詞書」の仮名文字も取り上げます。

 物語の本文に関して、異本や異文を参照しながら複眼的に物語を見据えます。江戸時代の書き込みが入った「大島本」とは違う、鎌倉時代の『源氏物語』が浮き彫りになることでしょう。

 日 時|4月13日、5月11日、6月8日、7月13日、8月10日、9月14日 (水)11:00~12:30

 講 師|伊藤 鉃也

 場 所|大阪府立中之島図書館 3階 多目的スペース2

 定 員|50名(要予約・先着順)  

 受講料|各回  3,360円(税込)

 教材費|2,400円(税込) 初回に2階総合案内ライブラリーショップでご購入ください。

 

 

【古文書修復のいろは】

 江戸時代には多くの印刷本や手書きの写本が作られました。この時期の和装本は、現在でも古書店や古本市でよく見かけます。

 手にした1冊の和装本。しかし、それは埃っぽく、綴じ糸が切れ、虫が食い、端が折れ、見返しが破れ・・・。たとえそうであっても、江戸時代の和装本は一期一会、価値は様々でも2冊と同じ本はないともいえるのです。

 修復で使うのは和紙だけですが、適切な修復を考え、そして和装本の大敵である虫とカビを防いで保存することも必要です。和装本と現代の本(洋装本)、和紙と洋紙の比較などの話を交え、実際に和紙を使って虫食いを直したり、綴じ糸切れなどを直したりする基礎的な修復も経験していただきます。和装本を身近に感じていただければと思います。

 日 時|4月16日、5月14日、6月18日、7月16日、8月20日、9月17日(土)13301530

 講 師|切坂 美子

 場 所|大阪府立中之島図書館 別館 多目的スペース3

 定 員|20名(要予約・先着順) 

 受講料|各回 3,360円(税込)

 持ち物|平筆(8号程度)、ハンドタオル

伊藤 鉃也

博士(文学、大阪大学)。学芸員。NPO法人〈源氏物語電子資料館〉代表理事、前 大阪観光大学学長。主編著は、『源氏物語別本集成正続 22巻』、『源氏物語本文の研究』、『日本古典文学翻訳事典 12』など多数。

 

切坂 美子

修士(吉備国際大学大学院文化財保存修復学研究科)。元東京都立中央図書館資料修復専門員。IPMコーディーネータ資格。共著『水濡れから図書館資料を救おう!』

 

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