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2021.12.25(土)
セミナー・フォーラム
ナカノシマ大学 12月講座 まち歩き観光家・陸奥賢がおくる「おひとりさま」でも楽しめる 大阪・街なか巡礼
陸奥賢(むつ さとし)
大阪の人間は、ポストコロナの時代にこそ
先人に学び、「都市巡礼」で幸せになろう
コロナではじまり、コロナで幕を閉じようとしている2021年。
こんな時にはつい、「目先の必要なこと」だけに意識が行きがちですが、逆にこんな時こそ混沌とした時代を生き抜いた先人に学んで、「違う視点で、いつも歩いている街を見直す」ということを実践してみてはいかがでしょうか。今回のナカノシマ大学は、それにうってつけの講師・陸奥賢さんが登壇します。以下、陸奥さんからのメッセージを……
巡礼研究会の論文によると、江戸時代の大阪には近松門左衛門の『曽根崎心中』に登場することでも有名な「三十三観音霊場巡礼」などの都市巡礼が、35コースも確認されています。江戸では25コース、京では16コース、名古屋では9コースが確認されていますが、大阪にははるかに及びません。
日本で最も都市巡礼を楽しんだのは大阪の町衆であり、大阪こそは日本最大の「巡礼都市」だったと言えるかもしれません。その中には無縁仏を供養する「大阪七墓巡り」といったユニークな巡礼などもあります。
近代に入って七墓巡りは廃れていましたが、「墓跡を巡る」という新しい都市巡礼スタイルで、2011年に「大阪七墓巡り復活プロジェクト」を立ち上げました。2020年には「コロナ鎮静祈願」として、江戸時代に盛んであったという「大阪十二薬師巡礼」を探るプロジェクトも開始しています。
日本一の「巡礼シティ」だった大阪。その都市巡礼の歴史と、その実践についてのお話をたっぷりとご披露いたします。1年の締めくくりにご参加ください。

まち歩き観光家・陸奥賢がおくる「おひとりさま」でも楽しめる 大阪・街なか巡礼
講師|陸奥賢(むつ さとし)
日時|12月25日(土) 10:00 ~ 11:30(開場9:30)
会場|大阪府立中之島図書館3階 多目的スペース2
受講料|2,000円 定員|50名
主催|大阪府立中之島図書館(指定管理者:ShoPro・長谷工・TRC 共同事業体)
企画協力|ナカノシマ大学事務局(株式会社140B)
陸奥賢(むつ さとし)
観光家、コモンズ・デザイナー、社会実験者。1978年大阪・住吉生まれ、堺育ち。2008年10月から2013年1月まで「大阪あそ歩」(観光庁長官表彰受賞)に携わる。「大阪七墓巡り復活プロジェクト」「まわしよみ新聞」(読売教育賞最優秀賞受賞)などのコモンズ・デザイン・プロジェクトを企画・立案・主宰。「大阪まち歩き大学」の学長でもあり、よく通る声と人当たりの良さ、歴史アプローチの斬新さで、まち歩きはいつも満員で開催される。OsakaMetro発行のフリーマガジン『アルキメトロ』2021年秋号では「大阪のご神木」を執筆、音声ガイドにも出演。著書に『まわしよみ新聞をつくろう!』(創元社)。