イベント情報EVENT
2021.10.23(土)
セミナー・フォーラム
ナカノシマ大学2021年10月講座 大阪「八低山」をゆく
中島 淳(編集者)
遥か昔も今も、大阪人は「山造り」が大好き。
標高50m以下でも「地元自慢」の山頂をめぐる。
解説&古地図を間近に見られる見学タイムも。
「ふるさとの山に向かひて言うことなし ふるさとの山はありがたきかな」
かつて石川啄木がこう詠んだように、「山」は太古から川や海よりも強い、「地元」のアイコンとなってきました。上町台地以外は「八十島(やそしま)」と言われていたほとんど平地の大阪には、山らしい山は存在しません。その代わり有史以来、各地に「人工の山」が次々と造られてきました。支配者の墓(古墳)や、戦を有利に運ぶための要塞、船が通行する目印、市民の憩いの場……と、目的もさまざまです。
山が生まれた年代も、「日本」誕生以前の4世紀末から、景気がイケイケだった1980年代とバラエティ豊かですが、山を造る際のハイテンションや、山を「地元のシンボル」としてリスペクトするココロは、時代がどう変わっても大阪人に不変の「DNA」のような気がします。
鶴見新山(鶴見区)、真田山(天王寺区)、御勝山(生野区)、茶臼山(天王寺区)、聖天山(阿倍野区)、帝塚山(住吉区)、昭和山(大正区)そして天保山(港区)と、大阪の歴史が凝縮された8つのピーク誕生の理由や変遷、愛で方、登り方、眺望、そして周辺のお楽しみなども含めて、大阪好き山好きの編集者がご紹介します。

大阪「八低山」をゆく
講師|中島 淳(編集者)
日時|10月23日(土) 10:00 ~ 11:30(開場9:30)
会場|大阪府立中之島図書館3階 多目的スペース2
受講料|2,000円 定員|50名
主催|大阪府立中之島図書館(指定管理者:ShoPro・長谷工・TRC 共同事業体)
企画協力|ナカノシマ大学事務局(株式会社140B)
中島淳(なかしま・あつし)
1958年生まれ。ナカノシマ大学の事務局である編集集団140B(イチヨンマルビー)の代表で、自らも『いっとかなあかん店 大阪(江弘毅著)』『堺を歩けば。』『ザ・古墳群〜百舌鳥と古市 全89基』などを編集。この夏に発行されたOsakaMetroのフリーマガジン『アルキメトロ』の特集で「大阪『八低山』をゆく」を取材してハマる。山崎豊子から蓮見恭子、柴崎友香、川上未映子まで大阪出身の女性作家を愛読。